[続]嘘から始まる恋
「今日の体育、楽しみだったんだよね」
私の姿を見るなり、可笑しそうに赤月くんは言った。
「楽しみって…。楽しまなくていいから!」
も〜…と口を膨らまし、怒るフリをする私を笑う、赤月くんと純ちゃん。
この二人って似てる!?
「怒んなって。つーかさ、暑くないの?」
ジャージ首まで閉めてさ…と私の首元を指差す。
「あっ、うん…。今日は暑くないよー」
アハハ〜…と笑いながら、不思議そうに見る赤月くんと別れ、純ちゃんを引っ張って運動場に向かった。