[続]嘘から始まる恋



「赤月、あんた知らないの?」


いつから聞いていたのか、呆れたように純ちゃんが現れた。



「知らないって?」


「王子のことよ」


「王子?なんだよ、それ」


フハッと笑う赤月くんに、純ちゃんがムッとする。



「王子はスポーツ以外にも、勉強は出来るし、外見も格好いいし、この学校の女子に人気絶大なのよ?」


最近は女子に冷たいけど、と小さい声で付け加えた。



始まったよ。


純ちゃんの王子様熱弁…。



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