[続]嘘から始まる恋



「…瞬くん」


「ん?」


「家ではそんなことしないでね!」


「…はっ?」


頭に手を置いたまま瞬くんは私を見る。



「お母さんの前ではなるべく、甘い雰囲気にならないようにお願いしたいなー…と」


遠慮気味にお願いする。



「何だよ甘い雰囲気って」


「…だからっ!瞬くん、たまに優しかったり、恥ずかしいことサラっと言っちゃうじゃん!」


「…言ってるか?」


首を傾げる瞬くん。


自覚なしですか!?



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