[続]嘘から始まる恋
いよいよ招待
「瞬くん、約束だからね!」
「分かってるよ」
面倒臭そうに答える瞬くんに、強く念を押す。
あの後、何とか瞬くんを説得した。
まぁ、意地悪な瞬くんが簡単に言うこと聞いてくれることもなく、「理子からキスねだってくれたら」と交換条件を出してきた。
本当に意地悪だ。
「コーヒーどうぞ」
ソファーに並んで座る瞬くんと私に、ニコッと微笑みコーヒーやケーキを出すお母さん。
「ありがとうございます」
王子様キャラな瞬くんに、お母さんは嬉しそう。
早速、騙されちゃってるよ…。