[続]嘘から始まる恋
「…顔色、悪いわよ」
「寝不足で…」
少し驚いたように純ちゃんが顔色を窺ってくる。
「寝不足って何してたの?」
「お母さんからの質問攻めにあってたの」
質問攻め?と首を傾げる純ちゃんは、私の前の席に腰をおろした。
「昨日、瞬くんを紹介したの」
「紹介って親に?」
「お母さんだけだけどね」
「お兄ちゃんには紹介出来ないよねぇ…」
私のお兄ちゃんの性格を知っている純ちゃんは、想像がつくのか苦笑した。