★ミクロ卿の小説制作記★
「んでさー、トリップ完結しちゃったけど、どうするよ、この先」
「いや、もううちらの役目は終わったんやし、気楽に休暇を楽しもうということで」
「本当はリバースっていう続編を書こうと思っとったが、いろいろと都合があったようで、続かんかったわ」
「ま、続編って大変やもんね。そういえば、そっち、名前なんやったっけ?」
「いやいや、それ明かすわけにはいかんのよ。まぁ、小さき紳士(ドン・スモール)とでも呼んでくれ」
「なんで小さき紳士?けっこう図体デカくね?」
「ばかやろー。心がって事さ。小心紳士」
「なるへそ」
ドン・スモールは、ごきゅっとトマトジュースを飲み干してあぐらをかく。
「でもさ、何でリバースはやらずに・・・なんだっけ、外道とかいう奴連載っしちゃっとんの?」
「いや、最近はまっちゃったみたいなんだよ。平安時代に」
「ふぅん」
キャプテンは皿の上に綺麗に肉を食い終えた手羽先の骨を置き、次に焼きそばに手を伸ばす。