★ミクロ卿の小説制作記★
「いや、18歳で女子高生と同じ身長だなんて、チビな君がかわいそうなだーと思って」
「女子高生って、それ、キャプテンを基準にしてんじゃねぇだろうな」
「そうだけれども」
「アイツに至ってはデカすぎるんだっつうの!」
ケイラの口調は、何気に落ち込みの色を浮かべていた。
そりゃそうだろうな。
「でもお前は、そんなキャプテンが嫌いじゃない」
「・・・」
「お前を闇から引きずり出した奴でもある。その点においては、お前はまず悪い奴じゃねーな」
「紳士、お前何者だよ」
「お前らの事、全部知ってる。心に思ってることを、お前らにしか話せない小心紳士さ」
「ふぅん・・・」
「お互い、本音をぶつけ合おうぜ。恋愛と言い、悩みと言い、さ」
「おい、どんどん話題が逸れてるぞ」
「うるせー、遊び人」
「黙れ」
「人に好かれたきゃ努力しやがれぃ」
かかか、と高らかに紳士は笑った。