空音
「ピー!!!」
キックオフの笛と同時にボールが空高く蹴り上げられる。
今日は絶対に勝たなくてはならない。
なぜなら妃奈が見に来てくれているからだ。
妃奈はキックオフの時点から何かに祈っているように手のひらを組みながら試合を見ていた。
「よっしゃ!!声だしていこうぜ!!」
入来がチームに向けて大きな声を出す。毎回試合になると入来は人格が豹変する。
「淳二!!声出していけよ!!」
たけしも集中している。
俺も集中し、試合に取り組む。
当然、妃奈にゴールをプレゼントしたいのもあって。
しかし試合は膠着状態が続いていた。後半に入ってもお互いに点が入らず、相手がばててきているのはわかっていたのだが、こちらも走り続けていたのもあり思うように走れない。
このまま両チーム点が入ることなく引き分けかと思っていた時にいきなりチャンスは訪れた。
しかも点を取らなければならないこの僕の元に。
神様が俺を試しているかのように。
キックオフの笛と同時にボールが空高く蹴り上げられる。
今日は絶対に勝たなくてはならない。
なぜなら妃奈が見に来てくれているからだ。
妃奈はキックオフの時点から何かに祈っているように手のひらを組みながら試合を見ていた。
「よっしゃ!!声だしていこうぜ!!」
入来がチームに向けて大きな声を出す。毎回試合になると入来は人格が豹変する。
「淳二!!声出していけよ!!」
たけしも集中している。
俺も集中し、試合に取り組む。
当然、妃奈にゴールをプレゼントしたいのもあって。
しかし試合は膠着状態が続いていた。後半に入ってもお互いに点が入らず、相手がばててきているのはわかっていたのだが、こちらも走り続けていたのもあり思うように走れない。
このまま両チーム点が入ることなく引き分けかと思っていた時にいきなりチャンスは訪れた。
しかも点を取らなければならないこの僕の元に。
神様が俺を試しているかのように。