恋の法則
【恋の法則1】

距離

もう



終わりかもしれないって、



思ってたんだよね。




「なつみ、俺達少し距離置こう」




誰もいない


昼休みの、体育館裏。

私の目の前に立つ


公太郎は、重い口を開いた。



私達が付き合い始め、


ちょうど半年が経とうとしていた時だった。




最近、私達は冷めている。




付き合い始めの頃の、


ドキドキする気持ちとか、ワクワクする気持ちとか、



今じゃほとんど無い。

ただなんとなく一緒にいるって感じ。




「なんかすれ違ってばっかだろ?オレ達…」



確かに。




公太郎は部活ばっか。


私は、そんな公太郎に反発ばっか。



かまってもらえないからって、

わがままばっか。



そんな関係をズルズル続けて来た私達。




公太郎は、そんな私に飽々してたんだろうな。
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