Five LOVE☆
トラウマ
過去
〈雅志side〉
無事散歩から戻ると、他の獣医師たちが笑顔でおかえりなさいって言って迎えてくれた。
「ただいまです。」
そう、ニッコリ笑って答える。
奈留は、男性獣医師にお疲れ様って声を掛けられていた。
照れたように可愛く笑う彼女を見ていると、ほんの少しだけ…胸が痛んだ。
女性の先輩獣医師にも言われていたが、会釈をするだけだった。
何か…あるの?
俺が散歩行く前にも何か奈留と話していたみたいだったんだけど…
ちゃんと世話が出来ているか確認するためにケージを見回ると、
ウサギがいるケージの水が極端に少なかった。
「ウサギの水、かなり少ないぞぉ。
結構水飲む子だから、多めに入れてあげて?」
「はーい。
奈留。
ちょっと手伝ってくれる?」
「あっ…!はいっ…」
まただ。
この子今日やたら、奈留に絡むなぁ。
先輩と後輩の触れ合いっていいなぁ。
見てて微笑ましいし。
なんて思いながら、呑気に休憩をしていた。
そしてコーヒーを飲み干した頃、
「ちょっと…いいですか?」
声を掛けてきたのは…奈留がまだここに来ていない頃によく一緒に仕事をしていた子。
「ん?」
「お話が…あるんです。
ついて来てもらって…いいですか?」
そう言って、連れて来られたのは院長室。
「私っ…好き…なんですっ…
雅志さんのこと…」
「…ごめんね。
気持ちは嬉しいけど…俺…動物だけに好かれている子は…好きじゃないんだ。
だから…同僚として…これからもよろしくね。」
断ったのに…晴れやかな笑顔で…ありがとうございますとだけ言って部屋を出て行った。
無事散歩から戻ると、他の獣医師たちが笑顔でおかえりなさいって言って迎えてくれた。
「ただいまです。」
そう、ニッコリ笑って答える。
奈留は、男性獣医師にお疲れ様って声を掛けられていた。
照れたように可愛く笑う彼女を見ていると、ほんの少しだけ…胸が痛んだ。
女性の先輩獣医師にも言われていたが、会釈をするだけだった。
何か…あるの?
俺が散歩行く前にも何か奈留と話していたみたいだったんだけど…
ちゃんと世話が出来ているか確認するためにケージを見回ると、
ウサギがいるケージの水が極端に少なかった。
「ウサギの水、かなり少ないぞぉ。
結構水飲む子だから、多めに入れてあげて?」
「はーい。
奈留。
ちょっと手伝ってくれる?」
「あっ…!はいっ…」
まただ。
この子今日やたら、奈留に絡むなぁ。
先輩と後輩の触れ合いっていいなぁ。
見てて微笑ましいし。
なんて思いながら、呑気に休憩をしていた。
そしてコーヒーを飲み干した頃、
「ちょっと…いいですか?」
声を掛けてきたのは…奈留がまだここに来ていない頃によく一緒に仕事をしていた子。
「ん?」
「お話が…あるんです。
ついて来てもらって…いいですか?」
そう言って、連れて来られたのは院長室。
「私っ…好き…なんですっ…
雅志さんのこと…」
「…ごめんね。
気持ちは嬉しいけど…俺…動物だけに好かれている子は…好きじゃないんだ。
だから…同僚として…これからもよろしくね。」
断ったのに…晴れやかな笑顔で…ありがとうございますとだけ言って部屋を出て行った。