Five LOVE☆
俺…聞いていないフリしてたけど…
ちゃんと聞いてたからね?
「先輩が…羨ましいです。 人間にも…動物にも好かれていて。」

奈留はその言葉を言ったとき、溜めていた涙をこぼすまいと何回も上を向いていた。


過去に何か…あったんだね?


「職場…どう?」

って聞いたとき…奈留は楽しいですよ!
って言っていたけど…あの時の笑顔…作り笑いだった。


奈留は確実に何かを隠している。


何を…そんなに必死に隠しているんだよ…

君の全てを知りたいって思った。

これって…恋…かな?


勇気を出して…奈々枝ちゃんに尋ねてみる。


「多分…ね?」


そう…返してくれた。


今はまだ言う勇気はない。

だけど…いつか絶対君に…伝えるから。
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