Five LOVE☆
朝の眩しい光などではなく、自然に目が覚めた。

隣では、スースーと寝息を立てながら眠る俺の可愛い彼女。


「ま…さしっ…ずっと…一緒なんだね…嬉しいっ…」

ん?

ふと、奈留がいるほうからそんな言葉が聞こえた。

「んー。
大好きっ…ムニャ…」


寝言かよ(笑)

でも…夢に出てくるくらい…俺のこと…想ってくれてるんだね?

可愛いなぁ…ホントに。


だから…守ってやりたくなるんだよ。


ぎゅっ…


奈留が起きない程度の力で…彼女を抱きしめた。


だけど。


「んっ…あれ?
雅志?」


「やーっと起きたね?
おはよ。」


「おはよっ…///」


「奈留。
早くシャワー浴びてきちゃいな?
早くご飯食べて、行かないと!!」


「え?
どこに?」


「お楽しみ。」


奈留がある程度の身支度を終えると、朝食を食べるためにレストランへ。

美味かったな~バイキング。


さすがに人前だから、食べさせ合いっこはしなかったけど(笑)

ホテルを出て、奈留を助手席に乗せると、車を走らせる。


着いた先は…俺の地元。

小さい頃お世話になってた祖母の家がここにあるんだよね。


「着いたよ。」


俺の祖父母の家に到着。


「あっ!!
久しぶりじゃない、雅志!立派になって…
あら?」


「どうも。
初めまして。
雅志の彼女の、美咲 奈留と申します。」


「まぁ!
雅志にしては、可愛い娘を射止めてきたじゃない!
さぁ、どうぞ、上がって。」


「お邪魔します。」


相変わらず「和」を重んじた部屋に、アイボリーの家具たちは、去年と全く変わっていなかった。
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