Five LOVE☆
その夜から…必死に訓練を重ねた。
コンテストの内容は、
ペットの診察とトリミング、飼い主、さらには外人留学生とのフリートーク、
アジリティ大会の合計点で決められる。
アジリティとは、決められた順番で障害物をクリアしていくドッグスポーツ。
ハードル、シーソー、トンネルくぐり、クラムくぐりがある。
クラムとは、等間隔に狭く立っている棒。
その間を、ジグザグに通らなくてはならない。
時間に余裕があるときは、コーギーのココアを大会さながらの練習が出来るという体育館に連れていって、何度も練習させた。
さらに、オーナーが直々に、フリートークの練習相手になってくれたり、オーナーの頼みで在日外国人を連れて来てくれたりした。
奈留自身、高校時代は国際理解教育が盛んな学校に通っていたらしく、ドイツに1週間、留学したこともあったというから、ドイツ語なら多少は話せるそうだ。英語は大分ペラペラ。
それから、6日が過ぎた。
いよいよ、大会前夜。
毎日泊まり込みだったから、前日くらい、家に帰ったら?と言われ、オーナーが世話をしてくれていた2匹の猫、ランとスズを連れて、久しぶりに家に帰った。
さぁ…疲れたし寝るか。
まだ…電気が点いている。奈留…もう寝たかと思ってた。
「眠れないの?」
「雅志っ…私…明日…ちゃんと出来るのかな…
不安だよぉ…」
そう言って、俺に思いきり泣きつく奈留。
「大丈夫。
俺を信じて?
サポートしてきたじゃん?院長さんも、オーナーさんも。
俺、万が一クビになったら親父たちの病院今度こそ継いでやろうとかちょっと思ってるからさ、
何も心配することないんだよ?
自分を信じれば絶対、大丈夫だから。」
そう言って、奈留に優しくキスを落とす。
「ふふっ。
ありがとう。
頑張る。
あのオーナーさん、見返してやるんだから。
雅志をけなすようなこと言ったし。」
それだけのために出るって言ったの?
まぁ、そこも奈留らしくて大好きだけど。
「頑張れ」の意味を込めて、彼女の小さな手を握りながら、ゆっくりまぶたを閉じた。
コンテストの内容は、
ペットの診察とトリミング、飼い主、さらには外人留学生とのフリートーク、
アジリティ大会の合計点で決められる。
アジリティとは、決められた順番で障害物をクリアしていくドッグスポーツ。
ハードル、シーソー、トンネルくぐり、クラムくぐりがある。
クラムとは、等間隔に狭く立っている棒。
その間を、ジグザグに通らなくてはならない。
時間に余裕があるときは、コーギーのココアを大会さながらの練習が出来るという体育館に連れていって、何度も練習させた。
さらに、オーナーが直々に、フリートークの練習相手になってくれたり、オーナーの頼みで在日外国人を連れて来てくれたりした。
奈留自身、高校時代は国際理解教育が盛んな学校に通っていたらしく、ドイツに1週間、留学したこともあったというから、ドイツ語なら多少は話せるそうだ。英語は大分ペラペラ。
それから、6日が過ぎた。
いよいよ、大会前夜。
毎日泊まり込みだったから、前日くらい、家に帰ったら?と言われ、オーナーが世話をしてくれていた2匹の猫、ランとスズを連れて、久しぶりに家に帰った。
さぁ…疲れたし寝るか。
まだ…電気が点いている。奈留…もう寝たかと思ってた。
「眠れないの?」
「雅志っ…私…明日…ちゃんと出来るのかな…
不安だよぉ…」
そう言って、俺に思いきり泣きつく奈留。
「大丈夫。
俺を信じて?
サポートしてきたじゃん?院長さんも、オーナーさんも。
俺、万が一クビになったら親父たちの病院今度こそ継いでやろうとかちょっと思ってるからさ、
何も心配することないんだよ?
自分を信じれば絶対、大丈夫だから。」
そう言って、奈留に優しくキスを落とす。
「ふふっ。
ありがとう。
頑張る。
あのオーナーさん、見返してやるんだから。
雅志をけなすようなこと言ったし。」
それだけのために出るって言ったの?
まぁ、そこも奈留らしくて大好きだけど。
「頑張れ」の意味を込めて、彼女の小さな手を握りながら、ゆっくりまぶたを閉じた。