Five LOVE☆
着替えを終えて、パタパタと足早に雅志のところに戻った。


「おかえりっ。
って…奈留っ…
ヤベ…すげー可愛いっ…」

「ホントに?」


「嘘言ってどうするの。」


「雅志の前でこんなカジュアルな格好したことないから恥ずかしいんだもん…」

「相変わらず、恥ずかしがりやなのな?
大丈夫。俺が保証するよ。オーナーを100人集めても、奈留のほうが100倍可愛いって。」


それ…本人の前で言ったら殴られるよ?
だけど、その言葉がすごく嬉しくて…抱きつこうとした。
だけど…


「奈留様、雅志様、起きていらっしゃいますか?
ご朝食のお時間ですので…レストランにご案内致します。」


「行こうか、奈留。」


「う…うん…」


朝食は、アメリカンブレックファスト又はビュッフェらしい。
私たちは、ABFを選択。

日本のアメリカンとヨーロッパ圏のアメリカンは材料等が違うらしい。
ヘルシーでとても美味しかった。


朝食を食べ終わると、ワインセラーにてワインのテイスティングをした。
ここで初めて知ったこと。雅志、獣医師になった当初は給料が少なかったから、バーでバーテンダーのバイトをしてたんだって。

その雅志から、教えられた。
よくグラスを回して、味わって呑んだらダストボックスを口元まで運んで吐き出すんだって。
あまり呑むと酔っちゃうからね。
特に私みたいな人は。


気に入ったワインをお買い上げ。
だって、雅志の身体みたいなしっかりした味わいだったし…ね?


次は…クルーズだって!!
これがこの婚前旅行のメインだったってことを、私も雅志もまだ知らなかった。
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