Five LOVE☆
「んっ…」


あれ?

ここ…どこ?


気付けば、視界に入るのは大きなTV。


「良かった。
気が付いた?」


「ま…さし?」


「俺しかいないでしょ~?」

眩しいくらいの笑顔を向けてくる。


「泡風呂入ってたはずが… って思うでしょ?
奈留、のぼせて倒れたの。」


薄い掛け布団の下は、私が1日目に着ていたチェックのシャツがかけられている。


「また…ごめんね?
迷惑かけて…」


「大丈夫だって。
奈留に迷惑かけられるならいくらでも?」


そう言って笑ってくれた。

頭の上に乗せられている氷が心地いい…


「寝てな?
今深夜1時をまわったとこだし。」


「雅志は…?
服着てなくて大丈夫なの?」


上半身ハダカの彼に問いかける。


「俺は大丈夫。
むしろ暑いくらいだし。」

「ね…水くれる?
ちょっと喉渇いちゃって…」


ルームサービスで冷蔵庫に入っていたらしいミネラルウォーターを手渡してくれた。

一気に半分ほど飲み干す。

「食う?
…さっきたまたま訪ねてきた使用人さんからの差し入れ。」


雅志はそう言って、カットメロンを差し出してきた。

「冷たっ…
でも…ちょっとは身体冷えてきたかもっ…」


安心してまもなく、吸い込まれるように夢の世界へと堕ちた。
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