Five LOVE☆
「ちょっ…祐希っ…!?」


「昔よか、スタイル良くなったんじゃない?
悠月…」


口角は上がっているが、顔が笑っていない。

私が着ていた白ブラウスのボタンを1つはずし、首筋に顔を埋めて、濡れた音を鳴らした。

「やめてよっ!!」


声をあげても、手を引かない祐希。
やだっ…
あなたなんかに…犯されたくないっ…
私っ…和之が好きなのっ…
和之っ…助けてよっ…!


「…悠月?
大丈夫か?」


遠くから声が聞こえると、私の手を引っ張って起こしてくれた。


「…和之…?」

何でここに…和之がいるの…?
その後ろには…少しだけ息を荒げたプロデューサーさんの姿。

「すみません…
ここからはプロデューサーの僕が案内しますので。
悠月、もう仕事に戻れ。」

二言三言、祐希と何か話していた和之は、その言葉を聞いて、私の肩を抱きながらゆっくり歩いてくれた。

しばらく歩いて、近くの会議室に入った。

「悠月?
大丈夫?」

そぉ言う和之は、私の首筋を穴が空くほど見つめている。


「和之っ…
私…ここの会社入れば祐希にっ…絶対会わないと思ってたのにっ…」

祐希、全然反省してなかった。

「何か私…みじめだよっ…」
和之の胸で、声を上げて泣いた。


「落ち着いた?
…悠月…」

そぉ言いながら、ハンカチを差し出してくれた。

「顔、洗って来ちゃいな? …せっかくの可愛い顔が台無し。」

「うん…ありがとう…」

和之らしい、キザな台詞。

いつもならそれに怒ってるはずだけど、今は何だか…嬉しかった。



悠月side〈終〉

NEXT…和之side
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