Five LOVE☆
〈悠月side〉


「んっ…」


差し込む朝日の眩しさで目が覚めた。


目を開けてすぐに見えたのは、見慣れないギンガムチェックのネクタイ。

さらに目線を上げると、和之の顔が。


えっ…えっと…確か昨夜は…
ご飯食べて残業しに戻ってきたら和之がいて…
ついプロデューサーにフラれたことも話しちゃってて…
泣いてた記憶しか…


…泣き疲れて寝ちゃったのか。

ってかってか…

和之の…ひざまくらで?


「和之っ…ごっ…ごっ…ごめんね?
あの…その…和之のっ…ひざまくらでっ…///」


慌てて和之に謝る。

人生初のひざまくらが和之ってのも…なんか嬉しいなぁ。


和之は気にしてないと言うようにニッコリ笑って、


「もう6時すぎだよ?
朝ご飯でも食べに行こうか。」


「うんっ♪」


そう言って、気付かれないように和之の横顔を見ていた。

いつもならここで頬が熱くなるのだが、今日だけは違った。


和之が、何か考え込んでいるような顔つきをしている。


和之?


何であなたはそんな…考え込むような顔つきをしているの?


私には…話したくないのかな…
自分の過去を。


私…和之のこと…好きだから…


どんなことでも…受け止めるのに…

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