Five LOVE☆
食事を終えて車に戻ると、悠月が僕の仕掛けたサプライズプレゼントに感動していた。


「あーあ。
バレちゃったか。」


「か…和之っ…」


「なんで?
席は立ってないはず…」


「僕もビックリだったよ。こないだ同窓会で高校時代の友達と会ったのに、この店で働いているなんて一言も…
だからかな、さっき呼び止めてられたの。
忘れ物したなんて嘘。
まあ…クレジットカードの明細書は渡しそびれてたみたいだけど。
後部座席ちょっと捜したのは、これのため。」


「じゃあ…和之はちゃんと全部シナリオ考えてたんだ…?」


そうだよ?
全部…考えてた。


大事な…彼女の誕生日だもん。

心に残る演出…したいよ。

「和之…」


「ん?」


「…大好き。」


「やっと言ってくれた。
僕も…悠月のこと大好きだから。」


僕は悠月にそぉ言うと、

悠月の手の中にあるネックレスを鎖骨あたりにある髪を束ねてやってから、つけてあげた。


「これでいい?」


「う…うんっ…///」

照れながら笑う悠月が可愛すぎる。


「あ、悠月の特等席、ココな?」


悠月を抱っこして、助手席へ。


ちゅっ…

少し長めのキスを落としてから、エンジンをかける。

「あ、待った。」


僕のコートを彼女に羽織らせた。
夜は冷えるし寒いってこともあるけど、さっき抱っこしたときに服の中…若干見えそうだったし。

そぉでもしないと…僕がもたないからね。


しばらく走っていると、僕の左肩に重みを感じた。

思わず頬がゆるむ。


さっき呑んでたワインのせいか、寝息を立てながら眠ってしまっていた。


僕…悠月の家…知らないんだよな…

仕方ない。


「悠月…?
起きろ。
着いたよ?僕の家。」




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