Five LOVE☆
「…ん…」


目を覚ますと、隣に可愛い悠月の寝顔。


「悠月。
…起きろ?」


「和之のこと…起こしたのに…
起きないから2度寝しちゃった笑」


薄い掛け布団を剥ごうとする悠月を手で制止して、鞄からある店の袋を取り出す。


「これ。
着てな?
服は僕が乾かしておくから。
欲しかったんでしょ?
コレ。」


デニムシャツワンピースに、赤細ベルトに、白ショートソックスに、悠月が履いてた靴と似たデザインの靴。

悠月が迷っている間に、拗ねたりでもしたら機嫌直そうって思って買っておいたやつ。

朝この店の前を通ったとき、物欲しそうな目をしてたからね?


好きな子のことだもん。

分かるよ?


「和之っ…
大好きっ!!」


ぎゅって抱きつかれた。


「僕も着替えてくるから、悠月も着替えな?」


そう言い残し、部屋を出た。

着替えを終えて寝室に戻ると、悠月はすでに着替えを終えていた。


青を基調にしたチェックがよく似合っていた。


「そろそろ会社戻るか。」


「うん!!」


しまった…玄関出ようとしたときに気付いた…

車…会社に置いてきた…

玄関のドアが開いた。


顔を出したのは、親父だ。
仕送りにきたらしい。


「和之の…お父さん!?
あっ…はっ…初めまして!!星河原 悠月です!
和之さんと…お付き合いさせて…頂いてますっ…」


「和之を…よろしく頼むな?
2人とも…会社に戻るんだろ?
送っていくよ。」


「ありがとうございます。」

2人で、親父の車に乗り込んだ。
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