Five LOVE☆
〈雅志side〉
いつも通り、研修を終えて、寮に戻ろうとしたところを、呼び止められた。
「お疲れ様。
…君は…本当に優秀だな。この研修を1日も早く終わらせたのは…君が初めてだよ。」
「はあ…ありがとうございます。」
って…アレ?
今…「1日早く終わる」って……
「あの…僕って…もう…研修過程は終了ってことで…」
「うん。
…僕たちだけでは対応できない患者さんがいるときに、君に連絡するかもしれないってことだけは…覚えておいて?」
「はい。
ありがとうございました。」
俺はそれだけ言って、駅に向かった。
東京駅に…
俺が勤める動物病院に、帰るために。
2時間ほどかかってようやく到着。
奈留の家を経由してから動物病院に。
奈留…家にいなかったから、職場に…
そう思った刹那、突然の大雨。
しかも、雷まで鳴り始めている。
奈留…雷ニガテだからな…
案の定、ソファーの上で丸まっている人を見つけた。
カットワーク刺しゅうを施したレースワンピに、黄色のカーディガンを羽織っている。
しかも、腕には俺があげたブレスレット。
実を言うと、俺とお揃いになってるんだけどね。
奈留しかいない。
「奈留?
雷くらい、何てことないから。
猫ちゃんも待ってるし、帰ろ?」
そぅ言ってやると、肩越しに振り返って、俺の名前を呼んだ。
「雅…志…?」
「うん。
俺。
帰って来ちゃった。
研修…1日早く終わったし…
何より…奈留に会いたかったし…ね?」
いつも通り、研修を終えて、寮に戻ろうとしたところを、呼び止められた。
「お疲れ様。
…君は…本当に優秀だな。この研修を1日も早く終わらせたのは…君が初めてだよ。」
「はあ…ありがとうございます。」
って…アレ?
今…「1日早く終わる」って……
「あの…僕って…もう…研修過程は終了ってことで…」
「うん。
…僕たちだけでは対応できない患者さんがいるときに、君に連絡するかもしれないってことだけは…覚えておいて?」
「はい。
ありがとうございました。」
俺はそれだけ言って、駅に向かった。
東京駅に…
俺が勤める動物病院に、帰るために。
2時間ほどかかってようやく到着。
奈留の家を経由してから動物病院に。
奈留…家にいなかったから、職場に…
そう思った刹那、突然の大雨。
しかも、雷まで鳴り始めている。
奈留…雷ニガテだからな…
案の定、ソファーの上で丸まっている人を見つけた。
カットワーク刺しゅうを施したレースワンピに、黄色のカーディガンを羽織っている。
しかも、腕には俺があげたブレスレット。
実を言うと、俺とお揃いになってるんだけどね。
奈留しかいない。
「奈留?
雷くらい、何てことないから。
猫ちゃんも待ってるし、帰ろ?」
そぅ言ってやると、肩越しに振り返って、俺の名前を呼んだ。
「雅…志…?」
「うん。
俺。
帰って来ちゃった。
研修…1日早く終わったし…
何より…奈留に会いたかったし…ね?」