Five LOVE☆
「雅志っ…」
しばらく、奈留は俺の腕の中でずっと泣いてた。
ホントに…泣き虫な子。
泣き止んだ頃には、すでに雨は止んでいて、雷なども大丈夫なようだった。
「行こう?」
そぉ言って、彼女の手を引いて歩く。
「あ…そぉいえば…
そのブレスレット…」
「そうだよ?
俺とお揃い♪」
「それ…早く言ってほしかっ…」
言い終わる前に、唇を重ねる。
「これで機嫌直った?」
「う…うん///」
奈留はやっぱ、笑ってるほうが可愛いって。
奈留の家に帰ると、大分彼女になついた様子の猫ちゃんがお出迎えしてくれた。
「奈留?
シャワー借りていい?」
服ずぶ濡れだからさ~、シャワー浴びたいんだよね。
脱衣所の手前で、俺の服の裾をきゅっと掴んでくる彼女。
「ん?
どぉした?
一緒に入る?」
「そっ…そういうんじゃなくてっ…///
何か食べたいものある?」
「ん~、何でもいいよ?
奈留に任せる♪」
「分かった!!」
奈留のやつ、まだ顔赤いし…
「冗談だって。
俺がシャワー浴びてる間に夕飯作っておいてくれればいいから。」
「うん!
とびっきり美味しいの、作るからねっ!!」
「楽しみにしてる。」
それだけ言って、俺は脱衣所に入っていった。