Five LOVE☆
〈和之side〉

カチカチッ。

ふう。

プログラミング…一応、この時間のノルマ、達成、と。

マリカーをやろうと、DSを開いた瞬間…

「すみませんっ…また、書き直します…」

妙に沈んだ声。

同期の、

星河原 悠月。

僕は普通に「悠月」って呼んでるけど、皆には「ホッシー」とかって呼ばれてる。


不満そうに眉間にシワを寄せる悠月に、

「ってか、今ふと思ったんだけどさ~…
『ヨッシー』と『ホッシー』って似てない?」

悠月をイジってみる。

半ギレでそれが何!?

って返した後、笑顔を見せてくれた。

「ん?
やっと笑ってくれたなぁ~って。
溜め息ばっかりついてると幸せ逃げるよ?」


"悪かったわね"

とでも言いたげに、僕を睨んでくる。

どうせ僕には…言われたくないよね…

悠月は…さっき注意を受けたプロデューサーさんが好きなんだもんね。


お昼の時間になると、あっという間に、会社の女性社員たちに囲まれる。

皆…僕と食事をしたいって人たち。

チラっと僕のほうを見た悠月は、友達と連れ立って会社を出てしまった。

結局、女性社員4人と逆ハーレム状態のまま食事をした僕は、会社に戻った。

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