Five LOVE☆
「ゆーづき。
やっと見付けた。
…帰ろ?
風邪引くよ?」


傘を差してやりながら、雨に濡れた彼女の華奢な肩を抱く。


「和之っ…」


「ほら、行こ?」


僕が差し出した手を払いのける悠月。


「どうした?悠月。」


「ひどいよ…
和之は…知ってるんでしょ?
私のお母さんがどういう状態か…
教えてくれてもいいんじゃない?
なんで…なんで黙ってるの?
お母さんの娘は…私なんだよ?
私が一番に知るべきことなのに…」


「……ごめん。
悠月が落ち着いたら、ゆっくり話すつもりだったんだけど…
肺がん…だってさ。

悠月のお母さん。
まだ転移は見られないみたいだけど…」


「そっか。
おじさんもガンで亡くなったから…
別に驚かないな。」


「そっか…
帰ろ?
悠月に風邪引かせたくない。」


悠月と2人で、相合傘をして帰った。


実家に戻るなり、僕はぎゅっと抱き締めた。


「ちょっ…和之っ…
ずぶ濡れだから…お風呂入りたいのにっ…
そんなことされると入れないでしょ?」


可愛いよな…悠月。


僕的には…温めてあげてる…つもりなんだけどな…?
ってか…

今の悠月、かなりエロいな…

下着は完璧に透けてるわ、雨でブラウスが貼り付いて身体のライン出てるわ…
それ、着てないほうがマシだよ(笑)


駄目だ。


チュ…


「っ…///」


深いキスの合間に、耳元で囁く。


「一緒に…お風呂入ろっか。拒否権?
そんなもの…ないからね?(ニヤ)」




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