Five LOVE☆
水族館に着いて、さっそく入場料を払って券を買う。

律儀に自分の分のお金を差し出してくる悠月。


「前にも言ったでしょ?
悠月は僕より年下なんだから、お金出させるワケにはいかないの。
悠月は素直に僕に奢られて?」


照れたように俯く悠月がどうしようもなく愛しくなって、思わず軽く抱き寄せた。


僕の腕から解放されるなり、嬉しそうに駆け出す。
ガキみてぇ(笑)


すると、こっちにてちてちと歩いてきて、僕の手を握る。


「どした?」


「やっぱり、一人で見るのは寂しいから、一緒に見よ?」


「はいはい。」


彼女の手を握り返して、答えた。

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