ゆうやけ
「まっっ早くやって帰ろうぜ…」

手早く作業を始める純…
「結って、いつも窓の外みてるよな」

前に進む、勇気…

ぎゅって、手に力をいれて…
思い切って言っちゃった…
「違う…純をみてるんだよ…」

「わたし…じゅ…」
って言いかけた時、

「俺…結のこと好き…」

えっっ…
えっっ…

「1年の時から、ずっと気になってた…
始めは、なんか気になって、目で追ってただけだったけど…体育祭で、思い切りこけた、結の顔がかわいくて…つい面識あまり無いのに、おこしてあげたい…って思って…」
涙があふれそうになる…
「3年になって、同じクラスで、なにか特別…作りたくて、結って呼んでた…いつも外見てる結も、ウルウルした目も、
好きになった」

うれしくて泣きながら…
「わたし、外見てたんじゃないよ…
純を見てたの…
純の事、ずっと…
ずっと…好きだった」

涙がとまらない…
わたしの手を、ぎゅって握ってくれた…

「今から、俺の彼女だよ」
優しく笑う純…

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