ゆうやけ
「はい…お疲れ」
缶コーヒーを、差し出す先生

真っ赤になってるわたしの眼を見て

「田村何しでかした」

って冗談ぽく言う先生…
「やめてよ、俺、大切な彼女泣かせたりしないよ…」

「はいはい…それ持って帰れ…」

職員室のドアまで、純の背中押して、笑ってる

「じゃーな」

歩き出そうとする、わたしに…

「よかったな」って…

先生知ってたんだ…

ありがとう…

先生…
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