ゆうやけ
次の日、約束の時間が10時なのに、
うれしくて、早く目が覚めた
髪を洗って、ゆるめにカールをまいた
メイクも、ばっちり
昨日、帰ってきてから、洋服を決めるのに
一時間も、かかってしまった。

約束の場所に行くと、純は、もう待っててくれた
「純、おはよう」
って言いながら走る、私に、
大きく、手を振ってくれた

「昼まで、時間あるから、俺ん家よってくれないかな??
 ばーちゃんが、彼女に会わせろって、うるさくって」
照れくさそうに言いながら
私と手をつないで歩き出す

「いいの・・私純の家族に、会ってみたい」

「ばーちゃんだけだけどな」
 ちょっと寂しそうに言う

お父さんと、お母さんは、出かけているのかな

途中、和菓子屋さんで、純のおばあちゃんが
好きだっていう、まめ大福をかった
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