ゆうやけ
そんな、わたしに気付いたのか…
帰り道いつも以上に優しくする
だけど、どうしても、引っ掛かったまま…

信じてる…

だけど…

愛想の無いわたしに、

「さっきの、気にしてるの、本気に何もないよ」
「きれいな人だったね。年上?」

「俺らの、1こ上だよ」

「ふーん」
不機嫌になっても、仕方ないのに、冷たくしてしまう。

「ヤキモチ焼くなよ…」

「焼いてないもん」

ふてくされたわたしの、肩をもって
キスして来た。

「キスで、ごまかさないでよ」

純のてを。振り払った。
「ごまかしてない。今の俺は、結だけだし、これから、結だけいてくれれば、他の女なんて、いらないんだ」

素直にありがとうって言えば。よかったのに…

「じゃあ、なんで、彼女いるからメールしないって、言ってくれなかったの…純と、わたしの知らない女の人と仲良くするの、見せつけられて、わたしの、入る隙間
なかったじゃん」

もう、後には、引けない…

言っちゃダメ…
解ってるけど、口から、勝手に、出てくる
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