新撰組と鬼の娘
『ってな訳です。』
歳「どこかを襲撃、かぁ……。」
敬「なら、長州や薩摩……。倒幕派でしょうか。」
勇「どうする歳。どう調べる?」
歳「そうだなぁ………。」
皆で唸って考える。
私はぱっと思い立ったことを言ってみた。
『芸者さんになりすまして潜入、とか………?』
新「おっ!それがあったか!」
平「でも新八っつぁん、誰がそんなことすんだよ?」
……ですよねぇ?
だから私はおずおずと手を挙げた。
『あのぉ〜……。私にやらせてもらえないでしょうか?』
全員「…………………。」
…え、えっと………。
『み、皆さん………?』
すると1番最初に我に帰った藤堂さんが言った。
平「は、反対だよ、絶対反対!!」
左「そうだぞ。島原の客っていったら、酔っ払いばっかだぜ?」
『あの……でも他に誰かいるんですか?』
全員「………………。」
ま、また黙っちゃった……。
歳「お前がそんなことする必要なんざねぇよ。危険過ぎる。」
ため息をついてなだめるような口調で言う土方さん。
でも私はそれしかいい方法が見つからなくて、ちょっと追い打ちをかけてみた。
『でもそれが1番の方法だと思います。それとも他に、何かいい方法があるのでしょうか?………でしゃばったこと言ってごめんなさい。』