新撰組と鬼の娘

手紙を出した次の日、早速お雪ちゃんから返事が来た。


島原の近くの茶屋に、知り合いの人と来てくれるという。


その話を聞いて、皆さんと一緒にその茶屋に行くことになった。


『!お雪ちゃん!』


私は茶屋の前で待っていたお雪ちゃんに手を振った。


お雪「夜魅ちゃん!待ってたわよ。新撰組の皆さんも、どうぞ入って下さい。」


私達は奥の座敷に招かれた。


?「雪ちゃん、この方どすか?」


中にいたのは綺麗な女の人。


お雪「そうよ。夜魅ちゃん、こっちはあたしの知り合いの蘭君(ランキミ)。」


蘭「蘭君申しやす。どうぞよろしゅう。」


『よろしくお願いします、蘭君さん!』


私達のやりとりを見ていた皆さんに向けてお雪ちゃんは言った。


お雪「じゃあ早速夜魅ちゃんのこと、着替えさせますね!夜魅ちゃん、行こ!!」


『え?あ…?』


お雪ちゃんは皆さんにそう声をかけて、私を引っ張って違う部屋に行った。




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