新撰組と鬼の娘

その晩、蘭君さんが私を呼びに来てくれた。


お雪ちゃんが言ってた人達が来たらしい。


私はその座敷の前まで行き、聞き耳をたてた。


男1「しかし、この店には新撰組の奴らも来るらしいですよ?」


男2「なぁに。新撰組がいようがいまいが、この新撰組屯所襲撃計画を聞かれなければよいだけのこと。」



『!!』


屯所………襲撃??


私はすぐに立ち上がって部屋に戻った。



そして沖田さんに手紙を書いた。


『お美津(ミツ)ちゃん、これをお願い。なるべく急いでお願い。』


お美津「はい!」





どれくらいの時間、ずっと座って待っていただろう。


沖田さんから返事が来た。


《すぐに向かうからいい子で待っててよ?ね。》


『…待ってます…。沖田さん。』


だから早く来て下さい……!





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