新撰組と鬼の娘
すると蘭君さんが部屋に入って来た。
蘭「あの人達のお酌、してくれまへんか?」
『えっ?』
蘭「大丈夫やさかい。私がいますえ。沖田はんが来るまででええんどす。」
『………わかりました。行きます。』
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その部屋に入るともう既に酔っている男達ばっかりだった。
変に絡んでくる男。
男「おい!酌をしろ酌を!」
『ぁっ…。はい、ただいま!』
駄目だ……。
だんだん怖くなってきた。
そう思ったとき、外で男が怒鳴った。
男「お前…!新撰組の沖田だな!?」
沖田さん?!
私は急いで下におりた。
下について見た光景は、男が3人。
男達が囲んでいるのは間違いなく沖田さんだった。
男も沖田さんも、刀を抜いていた。
『っ!!』
それを見ただけで、膝が震え出す。
総「あれ?名乗ってないのに。もしかして僕って有名人?」
男「ちょうどいいや。ここで沖田を殺せば襲撃が楽になる。」
そう男が言うと、沖田さんから物凄い殺気が漂った。
総「何?襲撃って。てゆーか悪いけど、僕は殺られないし。君達殺して仲間捕まえちゃうから。」