新撰組と鬼の娘
お祭
それからというもの、特に変わったことはなく、屯所にも慣れてきた私は家事をするようになった。
てゆーか、今までやらなすぎだっただけだけど。
今は朝ご飯の片付け。
お膳を集めて、おわん重ねて……。
勇「桜君。」
と、不意に近藤さんに声をかけられた。
『なんですか?』
勇「聞きたいのだが………。女物の着物というのは、背丈の高さでいいのかね?」
『はい。背に合わせれば、多少大きくても裾上げができますから。……でもどうしてですか?』
誰かにあげるのだろうか?
勇「い、いや。ありがとう!助かった!」
そう言うと、そそくさと部屋から出て行った。
『なんだったんだろう……?』
そう言えば最近、《何色が好き?》とかいろいろ聞かれた気がする。
まぁ、今はとにかく片付け優先しなきゃ。