新撰組と鬼の娘
そして2人で洗濯をしたあと、そのまま沖田さんに手を引かれ、広間までやってきたのだ。
そこにはなぜか皆がいて……。
『あ、あの……?皆さんどーしてここに?』
勇「実はな、贈り物があるんだ。」
『誰にですか?』
歳「お前に決まってんだろ。」
『私に?』
平「とにかくそれ開けてみろって。」
私は言われた通り、目の前に出された箱を開ける。
『……わぁぁっ…。』
中にはいっていたのは、女物の浴衣だった。
『これ………どうしたんですか?』
私が聞くと、山南さんが答えてくれた。
敬「今日は夏祭りがあるんですよ。せっかくなので、お祭りぐらいは女の子の恰好をしたいでしょうと思いましてね。」
左「最近はよく働いてくれてるしな。俺達の負担かちょっと減って、お前には感謝してんだ。」
一「せめてものお礼ということで俺達で相談して買ったんだ。」
その浴衣は、薄い水色に、濃いめの青で蝶が描いてある浴衣。
帯は黄色だった。
『すごく………すごく綺麗な浴衣です…!ほんとにいただいていいんですか?』
勇「あぁ。」
『ありがとうございます!近藤さん!皆さん!』