新撰組と鬼の娘

屯所に戻って部屋に直行した。


恐怖で混乱して、目の焦点があっていない。


「夜魅ちゃん!夜魅ちゃん!落ち着いて?もう屯所だよ。あいつはいないから。安心して。」


そう声をかけると、夜魅ちゃんの目は僕の目とばっちり合った。



『沖田………さん…。』


「そうだよ、僕。…大丈夫。あいつはいないよ。さぁ、休もう。」


そう言うと、夜魅ちゃんはそのまま意識を失った。




布団に寝かせた時、土方さんが来た。


歳「総司、何があった。」


「夜魅ちゃんの故郷を潰した奴に会ったんですよ。」


歳「なっ………?!!」






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