新撰組と鬼の娘
私は、はっとして沖田さんから距離をとった。
男はいなくなったのに、いつもの私に戻らない。
額には、小さな角まである。
………まさしく、鬼。
総「夜魅ちゃん。」
『!!……来ちゃ、駄目です。』
左「なんでだ?」
『なんでも、です。』
歳「お前まさか、自分が鬼の姿だから……とかって考えてんじゃねぇだろうな。」
『………私は、やっぱり皆さんと違います…。皆さんに、迷惑はかけられません…。』
私は1歩ずつ後退りした。
『私と一緒にいたら、皆さんを傷つけてしまうかもしれません……!』
敬「私達は君といて傷つけられなんかしませんよ?」
私は首を振った。