新撰組と鬼の娘
『見て下さいよ………。この爪。これで皆さんを傷つけないって言い切れません…!』
総「夜魅ちゃんっ!!」
私は一瞬、心臓が止まるかと思った。
総「君は1人で抱えすぎてる。君が仇を討ちたい気持ちは解る。でも君1人で何が出来る?」
なにもできない………。
総「………憎しみの心を捨てろとは言わない。僕達が、君のご両親や村の皆さんの仇を肩代わりしてあげる。」
『……!そんなっ!』
いつの間にか、近藤さんも土方さんも、山南さんも藤堂さんも斎藤さんも、原田さんも永倉さんも私の回りにいて……。
総「その憎しみを僕達にも分けて…?」