新撰組と鬼の娘
だから私は皆さんに頼んだ。
私の血を飲んでほしいと……。
勿論、怒られた。
自分を傷つけるんじゃないと。
でも私は粘った。
でも駄目で。
今はちょっとした反抗の意味も込めて庭に来ていた猫と茂みに隠れて戯れていた。
『…お前は気ままでいいな。』
誰かを憎むこともない。
昨日以降、ずっと心にある憎しみの感情。
これが溜まりすぎると、鬼の姿になってしまう。
猫「みゃーぁ」
『僕は気ままかもしれないけど、全員がそうじゃない、か。』
そのあともずっと猫と遊んでた。