新撰組と鬼の娘

きっとお互いに真っ赤だっだろう。


総「とにかく、戻るよ。いくら夏でも外にずっといたら駄目だよ。」


『………はぃ。』


私は猫を突いて起こした。


猫「にゃぁ」


『起こしてごめんね。また遊びに来てね。バイバイ。』


猫「みゃあ」


私は猫を撫でて、その場を後にした。



―――――――――――

夕飯の場は何となく重い雰囲気。


なんせあんな大喧嘩のあと。


気まずいのも無理はない。


………まぁ、でも私が悪い訳だし…。


私は誰より先に食べ終わりにし、立ち上がった。


『……私、台所に行ってますね。』


中にそう声をかけた。


廊下に出てから中を見て、私は言った。


『…今日はすみませんでした……。』


そして今度こそ、台所に行った。






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