新撰組と鬼の娘


『とりあえず、どうぞ。入って下さい。』


わざと明るい声で言っていたが、その表情は読み取れなかった。


『……わざわざ、ありがとうございます。私の我儘に付き合ってくださって。』


勇「いや、提案したのは我々だ。」


そう近藤さんが言うと、首を横に振った。


そして、作り笑いで言った。


『早く始めましょう?暗くなる前に、終わりにしたいです。』







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