新撰組と鬼の娘

そして、私は結果を報告した。


明日の夜、四国屋という店か池田屋という店で何やら話し合いがあるらしい。


どちらだか、まだはっきり決まってない状態で捕まえられたからどちらか分からないと言っていた。




その中に、私の仇討ちの相手がいるかどうかは分からないけど、行ってみないとわからない。



総「そういえば夜魅ちゃん?」


『はい?』


部屋に沖田さんと戻って、横になってい時不意に名前を呼ばれた。


総「あの大泣きした次の日から、行動が大胆になってる気がするのは気のせい?」


『へ?私、至って普通ですけど?』


そう言って寝返りをうって沖田さんを見る。


『!!?』


ものすごく近い所に沖田さんの顔があった。


もう少しで鼻先が触れてしまうくらいに。


総「僕にもしてみてよ。色じかけ。」


『や、やややりませんよ!』


総「えぇ〜っ。だって僕は君の好きな人だよ?君は僕の好きな人でもある。なんで付き合ってる僕が君の色っぽい一面が見られないの?」


……………………。


それ言われちゃうと……。



総「……って、見せてってのは冗談だけど。そのうち見せてね。そろそろ巡察だよ。行こう。」


そう言って起き上がる沖田さん。


『ぁっ…はい!』


私も急いで起き上がる。


と、沖田さんが無言で手をだしてきた。


私はその手をそっと握った。


私達はそのまま巡察に出掛けた。



皆にばれないように手を繋いでるの、凄くない?








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