新撰組と鬼の娘

2階から刀を持って降りてきたのが長州の奴らなんだろう。


総「僕が2階に行きます!夜魅ちゃん、行くよ。」


『はい。』


沖田さんが、階段で構えている敵を切り倒していく。


私は沖田さんの後について、死体を飛び越えて行った。


この間までの私なら、足がすくんで動けなかっただろう。


でも今は平気。


あいつを斬る為なら、怖くない。



そう思って、沖田さんと一緒に2階の一室に入った。


男「来ると思ってたよ、鬼の子。」


『っ!』


いた。


やっぱり。


男「おや?新撰組の沖田総司も一緒かい。2人でくるのかい?」


私達を馬鹿にしたように笑って刀を抜いた。


総「夜魅ちゃんは戦わないよ。僕が夜魅ちゃんの代わり。仇だから、見逃さない。」


そう言って沖田さんも刀を抜いた。






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