新撰組と鬼の娘

私はゆっくりと後ろに下がった。


力いっぱい奴を睨んで。


総「こないの?……ならこっちから行くよ!」


沖田さんが切り掛かる。


奴はそれをかわし、沖田さんに反撃する。


沖田さんはそれを受け止める。


総「へぇ…。なかなか、やるんじゃん。」


男「お前もな。」


2人は距離をとり、また互いに切り掛かる。



私は、沖田さんが必ず勝つことを、祈るだけだった。


2人が押し合い、睨み合う。





それがしばらく、続いた。








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