新撰組と鬼の娘
そう言って沖田さんはニコリと微笑んだ。
私は涙がとまらない。
『沖田、さん………。労咳って……ほんと、ですか…?』
やっとの思いで聞いた。
ははは、と力なく笑って、何も言わなかった。
それが肯定だと、わかった。
『そんな……。死んじゃ、嫌ですよ…!』
総「死な、ないよ……。夜魅ちゃんをおいて、逝けるわけ、ないでしょ?」
そうは言うけど、出血量も凄い。
………そうだ!
私の血を飲んでもらえばいい!
『沖田さん、すぐに助けますから…!』
総「何、を…?」
沖田さんの質問には答えず、私は着物の袖を捲った。
『私の血を、飲んでください。』