新撰組と鬼の娘
総「駄目だよ、夜魅ちゃん……!自分を傷つけちゃ、駄目…!言うこと、聞きなさい…!」
『でもっ…!』
反論しようとして沖田さんを見ると、目を閉じて気を失っていた。
『今は、言うこと聞けません……!』
そう言って私は、自分の小太刀を少し出して腕を下に滑り込ませた。
『……っっ!』
私の腕から真紅の血が流れる。
私は自分の血を口に含み、沖田さんに口移しで飲ませた。
何度も。
そして、沖田さんの肩の傷を見ると血が止まっていた。
これで最悪は避けられた。
すると、下から何人か階段を上がってくる音が聞こえた。
勇「総司!桜君!無事かっ?!」
近藤さんと、土方さんがいた。
『よかっ………たぁ……。』
そこで私の記憶は途切れた。