俺とお前∮
俺は猫が嫌いだ。
と言うか恐い。
小学一年生位の時、下校中に野良猫に追われて、あげくの果てに引っ掛かれて、かなりのトラウマを植え付けられたんだ。
…物凄く恐かったのを覚えている……
過去の恐怖を思い出して、ビクビクしながら身を屈めて、猫の突撃に備えていたら、
「にゃ~」
びくっー!!
「うぉッッ!!!」
「び、ビックリした~。」
そして鳴き声のした方向に振り返った。
「こ、こんな所に居たのか」