俺とお前∮
ぷるるるるー
「あ、あの俺だけど!!」
しまった力みすぎた!
由貴はくすくすと笑いながら、うん。どうかしたの?と返答してきた。
「いやその、猫が溝に嵌まってて…俺、さわれないからさ…助けを呼ぼうと思って、よ
俺が頑張って喋っていると、由貴が
『え!?もしかして色が白で首に鈴つけてる猫!?』
と、急に焦り声を出した。
「あ、ちょっと見てみる」
俺は携帯を耳に当てながら、恐る恐る猫に近付き、まじまじと観察してみた。