俺とお前∮
由貴とは、小さい頃からずっと家が隣同士で毎朝毎朝こうやって俺を起こしに来ている。
「はぁ、眠いのに。」
そう言って俺は髪をくしゃくしゃとした。
「いいじゃーん!俺らの仲だし?」
奴はへらへらと笑って、俺のベッドに近付いてきた。
「着替えるの手伝ってあげようか~?」
俺の方に手を伸ばし、意味の分からない事を言いながら。
「着替えくらい1人で出来るから。」
俺が睨むと、そっかそっかと言って下に降りて行った。
あ、そう言えば俺の名前は神田弘(かんだひろ)だ。