俺とお前∮
すると由貴は俺の手を離して、
俯いていた顔を上げた。
「あの俺!弘が嫌ならもう近づかないし!その・・・本当にごめん。」
何か・・・イライラする。
何でこんなに謝ってるんだ?
お前は悪い事でもしたのかよっ!
ドキドキドキドキ・・・
って、あれ?何でこんなにドキドキしているんだ?
何で、何で?
そして由貴は、
俺の眉間にしわが寄ってきているのを見て、また謝ってきた。
「本当にごめん。俺男だし、気持ち悪いよね・・・」
怯えた犬みたいにシュンとうなだれて泣きそうな由貴に、何かイラついて、
「何でそんなに謝るんだよ!ってか気持ち悪いってなんだよ!俺だって、