君がいれば
最悪なことに次は日本史だった。
授業の中で一番聞いてて眠くなる教科だ。
しかも教師はもうすぐ定年を迎えるおじいちゃん…眠さ倍増。
《眠い…》
眠さに耐えきれず寝ようとした時ガラッという音と共にドアが開いた。
入ってきたのは見覚えがある顔の少女…
《…………サル女…同じクラスだったのか…全然気付かなかった。つーか女子の顔なんか誰もわかんねえけど。》
俺は大の女嫌いだ。
さっきなぜサル女にあんなことをしたのか自分でも分からない。
《なーんかいじめたくなったんだよな…》
そんなことを考えながらサル女を見ていると目が合った。